解答5:アップアップ?(20年11月後半出題)
答え→6分
5階まで到着するのに1分だから、25階は5倍で「5分」! という答えならわざわざ出題しませんね。正解は6分なのです。
ポイントは一番最初にいるのが1階であるということ。0階(そんなものはありませんが…)からスタートするのであれば、上に書いたような単純算数で問題ないのですが、1階から上り始めるとなると、階段を1つ上っただけですでに2階に到着します。つまり「上った階段の数=到着階」とはならないわけです。
分かりやすく階段に名前を付けましょう。1階から2階に上る階段を「階段1〜2」としましょう。1分で5階まで上ったということは、1分間で「階段1〜2」「階段2〜3」「階段3〜4」「階段4〜5」の階段を上ったということになります。つまり1分間で上ることのできる階段数は4つ。
1階から25階まで上るためには24個の階段を上らなければならないですから、24÷4=6 で6分かかるということになるわけです。ここまで読んでも「???」という人のために、1分ごとの図を示しておきましょう。これを見て納得して下さい。
最初の1分→「階段1〜2」「階段2〜3」「階段3〜4」「階段4〜5」→5階に到着
次の1分→「階段5〜6」「階段6〜7」「階段7〜8」「階段8〜9」→9階に到着
次の1分→「階段9〜10」「階段10〜11」「階段11〜12」「階段12〜13」→13階に到着
次の1分→「階段13〜14」「階段14〜15」「階段15〜16」「階段16〜17」→17階に到着
次の1分→「階段17〜18」「階段18〜19」「階段19〜20」「階段20〜21」→21階に到着
最後の1分→「階段21〜22」「階段22〜23」「階段23〜24」「階段24〜25」→ようやく25階に到着
普段あまり気にしていませんが、私たちが学んでいる算数・数学は常に「0」がスタートになっているからうまくいっているんですね。