解答10:どこにあるの?(21年2月前半出題)
答え→(4)姫路城は姫路市にある
残りの選択肢はすべて間違いなのですね。
まずは(1)の「安芸市は広島県にある」ですが、安芸というのは広島県の旧国名ですからもちろん広島県にあるものと思っていましたが、残念ながら安芸市は高知県にあります。高知の旧国名は土佐なんですけどね(ちなみに高知県には土佐市もあります)。
次に(2)の「名古屋経済大学は名古屋市にある」ですが、この大学の本部キャンパスは犬山市にあります。ちなみに名古屋産業大学は尾張旭市、名古屋外国語大学と名古屋学芸大学は日進市、名古屋文理大学は稲沢市にあります。これらは「名古屋」を冠することで知名度のアップを狙ったんでしょうか? それとも田舎臭さ脱却のためでしょうか? さすがに国公立大学である名古屋大学、名古屋工業大学、名古屋市立大学はすべて名古屋市内にあります。
そして(3)の「北広島市は広島県にある」ですが、北広島市はなんと北海道にあります。ここは19世紀末に広島県から移住してきた25戸によって作られた村であったことが名前の由来となっているそうです。ちなみに東広島市というのはちゃんと広島県にあるのです。また北広島村というのも広島県にあります。ややこしいですね。
ついでに言えば、同じく奈良県十津川村からの移住者が開いた新十津川町というのも北海道にはあります。この移住者たちはやはり19世紀末、十津川村が洪水により半壊状態となってしまったために移り住んだと言われています。
このように日本地理には、探してみれば不思議な事柄がたくさんあります。せっかくなので私の考える「日本地図、意外な七つの事実」をご紹介します。今回のクイズや、これまでの日記などに紹介されたものも含んでいます。
@ 安芸市が広島県にない。
A 京都府が日本海に面している。
B 京都府が三重県に接している。
C 静岡県の最南端は、伊豆半島ではなくて御前崎である。
D 山形市は日本海より太平洋に近い所にある。
E 青森県の最北端は、北海道の最南端よりも北にある。
F 北広島市は広島県にない。