解答28:気分だけでも景気良く!?(22年1月出題)
答え→約2740年
それほど難しい計算ではありませんが、一応計算式を書いてみましょう。
1兆円を1日に100万円ずつ使うのですから、
1000000000000(一兆)円÷1000000(百万)円=1000000(百万)日
かかって使い切ることになります。それでは次に1000000(百万)日とは何年でしょうか? 1年は365日として
1000000(百万)日÷365日=2739.726…年
となります。四捨五入して約2740年ということにしておきましょうか。
今から2740年前、紀元前730年です。日本はまだ弥生時代にもなっておらず(弥生時代は紀元前3世紀〜3世紀)稲作も伝わっていない縄文時代。その頃から使い続けてようやく今、使い切ることになります。
ちなみにもっと奮発して1日に一千万円ずつ使うとすると、約274年で使い切ることになります。それでも江戸時代(8代将軍徳川吉宗の享保の改革の頃)から使い始めないと、今使い切ることができません。
そんな予算をどうやって使うの? と思うかも知れませんが、例えば国会を1日開くだけでもその諸経費は約3億円かかるそうです(人件費なども含めて)。通常国会は1年に最低でも(会期の延長がないとして)150日間開かれますから、これだけで使う予算は450億円。衆議院と参議院がありますから、これで900億円。会期延長すれば1000億円を軽く突破しそうです…。
そうか、それじゃ「何兆円」という予算も仕方ないか…と思ってしまいそうですか? それでは話は先に進みません。本当にこれだけの予算が必要なだけの中身の濃い会議をしているのか、議員定数の削減は、とか考えることはたくさんありますね。まぁ、いい政治をするにはカネがかかるものなのかも知れませんが、逆にカネをかけても必ずしもいい政治ができるわけではありません。与党の肩にかかっています。頑張って下さい、鳩山さん!