解答55:最高の「予算使い切り工事」!?(24年4月出題)
答え→6.28m
円周=直径×3.14 という公式を思い出してください。これに当てはめて計算してみればいいわけですよね。地球の半径(または直径)は調べてみてもいいんですけど、とりあえず地球の直径をRとしておきましょうか。必要ならば後でRに代入してみます。
まずは従来通り、地上から高さ5mの位置につくられる高速道路の場合。直径が(R+10)mの円周ということになりますから、
(R+10)×3.14
です。次に地上から高さ6mの位置につくられる高速道路。こちらは直径が(R+12)mの円周となりますから、
(R+12)×3.14
ですね。ではその差を考えてみましょう。
(R+12)×3.14-(R+10)×3.14
=3.14R+3.14×12-(3.14R+3.14×10)
=3.14×2
=6.28 [m] !!
そう、結局地球の直径なんか関係なくその差は6.28mなんです。地球一周もするのにたったこれだけ長くなるだけ。残念ながらこれではとても予算使い切れそうにありませんね…。
ついでに言うと、地球だろうと木星だろうと、ゴルフボール(!!)だろうと、その円周から外側5mの位置の円周と6mの位置の円周とは6.28mの差になるんです。上の計算で「R」が消えてしまったわけですから、そういうことになると納得してもらえますよね。何だか不思議ですが…。