問題12:端の奥にあるのは!?(21年3月前半出題)
久しぶりに日本地理の都道府県問題といきましょう。この問題は面倒くさがらずに地図帳とにらめっこすれば必ず解ける問題ですから、頑張って下さいね。
突然ですが長野県という県は内陸にあります。四方を他県に囲まれており、接している都道府県は8県にのぼります。時計回りに新潟県、群馬県、埼玉県、山梨県、静岡県、愛知県、岐阜県、富山県となります。これらを見るだけでも関東から北陸まで幅広く接していることが分かり、長野県という県の広さが実感できます。
逆に言うと、長野県はなかなかまとまりに欠ける県と言うこともできます。その北端と南端の住民では「同一県民」という意識がどうしても薄れがちです。実際に長野オリンピックが開催された時にも、長野県と犬猿の仲である松本市は当然として、伊那谷に位置する飯田市辺りはまったく蚊帳の外だったという話も聞いたことがあります。
長野県民が100%の割合で「県歌」を歌えるというのは、そのようなバラバラな県民の心を一つにする上で必要なことだからということもできます。長野県以外の県民で、自分の県の県歌を歌えることができる人なんてほとんどいないでしょうからね。私も愛知県の県歌なんて聞いたこともありません。その県歌「信濃の国」の冒頭でも「信濃の国は十州に 境連ぬる国にして…」と、接する国が多いことが強調されています。ちなみにここでの「十州」とは旧国名ですから、時計回りに越後、上野(かみつけ)、武蔵、甲斐、駿河(するが)、遠江(とおとうみ)、三河、美濃、飛騨、越中となります。
さて、では逆に接する都道府県の数が少ないのはどこでしょう? 北海道と沖縄県は周りを海に囲まれているので接する都道府県は0(ゼロ)です。また接している都道府県の数が2つなのは、青森県、山口県、香川県、高知県、佐賀県、鹿児島県の6県です。
では問題。接している県の数が1つだけという都道府県が全国に1つだけあります。ズバリそこはどこでしょう? かなり「端」の「奥」に位置している都道府県のはずですが…