問題49:もっとも多くに分割されていたのは!?(23年10月出題)
ここのところ地理の問題を出していなかったような気がするので、久しぶりに「旧国名」に関する問題を出してみようと思います。
私のように列車、それも在来線で旅をしていると、駅名に旧国名を冠したものが多いことに気付きます。私の住む三河地方を見ても「三河安城」「三河三谷」「三河大塚」「三河一宮」「三河大野」など、数え出したらきりがありません。それに対して県名を冠したものはあまりありません。パッと思いつくところでは「愛知御津」くらいでしょうか。
このように旧国名には今でも実生活に入り込んでいるものが多いのですが、旧国名と都道府県にはその分割にずれがあるのも確かです。たとえば現在の長野県は旧国名は信濃。その両領域は完全に一致しています。数学で言う「必要十分条件」ですね。しかし愛知県は三河と終わりの2つが統合していますから、1:1の対応ではありません。三河地方は愛知県の十分条件ではありますが、必要条件ではありません。
このように現在の都道府県にはいくつかの旧国名を統合してできたものも多いのですが、愛知県のようにもとが2つの旧国名だったものは少ない方で、3つに分かれていたという都道府県も多くあります。さてではここで問題です。
全国の都道府県の中で、その領域に5つの旧国名が入り込んでしまっている都道府県が1つあります。それがどこなのか答えてみてください。まぁ、日本史便覧かなんかで探してみれば答えはすぐ分かりますけどね…。