問題62:例外のない規則はない!?(24年11月出題)
前回の問題61で、東海道五十三次の宿場について検証することになりました。その中には現在の町の名前と異なる宿場名がついている所がいくつかあります。程ヶ谷(現保土ヶ谷)、江尻(現清水)、府中(現静岡)、見附(現磐田)、池鯉鮒(現知立)、などなど。これらの中でも「府中」についてはもともと「駿府」の中心地という意味でつけられた名前で、その音が「不忠」につながることから後に「駿府」に変えられたといわれています。
さて実は現在の日本にも「府中市」という市が存在します。それは静岡県にはなく、しかも別の場所に2カ所も!! 1つはもちろん東京都府中市。そしてもう1つは広島県に府中市があります。えっ!? でも確か「市名」って法律により、同名市を存在させてはいけないはずじゃ!?
ということで調べてみるとやはり私の記憶は正しく、そのような法律がちゃんとありました。しかしどうやら「お互いの市が異論がなければ認めてもいい」的なゆる〜い法律みたいです。ちなみにこの2つの府中市は登録が1日違い。よってお互いに自分の方が「府中市」だ!と相当押し問答をしたらしいのですが、結局総務省もシブシブ認めることになったらしいです。なんだ、別にいがみあってても存在できるんじゃん。
さてここで新たな事実が分かりました。この例外処置的な「同名市の存在」。実は日本国内にもう1組ありました。そこで今月の問題です。府中市と並ぶもう1組の「同名市」はどことどこの都道府県にあるのでしょうか? そしてそれは何市でしょうか?? またまた久しぶりに日本地図とにらめっこしてみてください。ちなみにこの同名市、一方はものすごく有名です。そしてもう一方は私としては「えっ、ここにもあったの?」という感じでした(当該市に住んでみえる方々には失礼ですけどね)。