期限のない夢は、絵に描いた餅
突然ですが、あなたの夢は何ですか? もちろん眠っている間にみるヤツじゃなくて、将来の夢。すぐに答えが出てきますか?
人は生きている限り「夢」があるはずです。もしかすると何百人、いや何千人に一人くらいは、何の夢も持たずにただ生きているだけの人もいるかも知れませんが、今のところ私はそういう人には出会っていないような気がします。そこでもう一度、「あなたの夢は何ですか?」
小さなことでもいいのです。「お金を稼ぎたい」とか「誰々と結婚したい」とか「何々を食べたい」とか。あぁそんなことならいくらでもあるよ、って人もいますね。さぁ、あなたの夢はいくつくらい出てきましたか?
ここで大切なことの1つは、「あなたの夢は?」と問われた時に、すぐ返答ができるかどうか。すぐに返答ができるということは、常にその夢を頭に描いて生活しているということです。こういう人は、その夢が実現する可能性がぐっと高くなります。
そしてもう1つ大切なことは、その夢を「いつまでに」実現するつもりかをはっきりと言えること。期限を決めている人は、必ずその夢、その期限に向けて、今何かの「努力」をしているはずです。期限を決めていない夢はただの「妄想」に過ぎません。「今月中に」でも「今年中に」でも「40歳までに」でもいい、期限のある夢を持ちましょう。
あるベンチャー企業の社長は、その会社の採用試験では必ず社長自身がじきじきに面接をするそうですが、その社長は応募者に対して、「あなたの夢は何ですか?」「その夢は何年後に実現できますか?」「そのために今年何をしようと思っていますか? そしてそれはうちの会社で働くことに合致しますか?」の質問しかしないそうです。これらにきちんと答えられれば合格。これで10人に1人くらいにまでは絞れるそうです(田中和彦著「あなたが年収1000万円稼げない理由。」幻冬舎より)。やはり会社としても、何の夢も持たず(あるいは持っていてもそれを意識することなく)、毎日をただ漫然と送っている人間には何の魅力も感じない、とのことでした。
今回のこの文を読んで、もし「その通りだなぁ」と思う人がいたら、まずは今すぐノートとペンを取り出し、自分の夢を書き出してみましょう。中学生でも高校生でも大人でも同じです。そして次に、その夢の実現のための期限をその横に記入。最後に、その実現のために「やることリスト」を、できればカレンダー付き手帳に書き込んでいきましょう。
毎日毎日「ゆっくり眠る」だけを目標に生きていては下等動物と同じです。さぁ今日、いや今から始めましょう!
はなぶさ通信 第66号(平成20年9月29日発行)より