解答7:漢字解体?(20年12月後半出題)

 答え→(1)空 (2)聞

 (1)は、ある意味、有名な問題です。すべて「うかんむり」に見えるような気がしますが、実は「空」の部首は「あなかんむり」なのです。「あなかんむり」には他にも「究」「窮」など多数の漢字が所属します。まぁこれは言われてみれば納得ですね。例えば「衛」の部首が「ぎょうにんべん」ではなくて「ぎょうがまえ」であるのと同じです。

 さて(2)ですが、すべて「もんがまえ」に見えるような気がしますが、実際に調べてみるとこの中で「聞」の部首だけが「みみ」であることが分かります。このように「もんがまえ」に見えて実は「もんがまえ」ではないという漢字は、他にも「問」「悶」などがあります。この3つに共通していることと言えば…そう、音読みが「もん」であるということ。

 ここで1つ、漢字の基本を復習しておきましょう。例えば「校」という漢字。部首はもちろん「きへん」です。そして右側の「交」の部分が「こう」という「音読み」を表しています。つまり「部首」=「漢字の意味を表す部分」であり、「部首以外の部分」=「音読み」となるのが、漢字のお決まりの構成パターンの1つだということです(こういった構造の漢字を形成文字と言います)。

 つまり「聞」「問」「悶」の3つは、音読みが「もん」である以上、部首が「もんがまえ」であるはずはなく、「門」の部分は単に音読みを表す「その他の部分」になっていると考える方が妥当なわけです。「部首」は「意味を表す部分」であるはずだから、それぞれ「耳」「口」「心」が部首になっていると考えた方が納得がいくと思いますが、いかがでしょう!?

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