解答26:国語辞典逆引き!?(21年11月出題)
答え→@消化 A花 B節
考えてみると意外に難しいでしょう?? 最後の★の付いたスペシャルヒントが無ければ、なかなか分からないんじゃないかと思います。そして単語の意味が分からない時には国語辞典をひけば解決できるのですが、逆に意味が分かっているのに単語が出てこないという場合には、それを助けてくれる辞書(手段)がないことも実感します。
「意味が分かっているのに単語が出てこないなんて、そんな事ある??」って思った若者の皆さん! 年をとってくると往々にしてそういうことがあるのですよ。もう少しで思い出しそうなんだけど…って状態。ほら、何て言うんだっけ……。…。あっ、そうだ「喉まで出かかる」だ……。
では一問ずつ解説を。まずは@です。これは比較的簡単だったですよね。「物事を残さずに処理すること」だって、「ノルマを消化する」というようなフレーズで使いますから。また中学生の理科でも「消化と吸収」って単元がありますし…。
難しかったのはAではないでしょうか? 「もっとも楽しいよい時期」、これは「人生の花ざかり」なんて風に使いますかね。 「名誉や誉(ほま)れ」という意味も、例えば「相手に花を持たせる」なんて言う時にはこの意味になるのでしょうか。 「芸人などにあげるご祝儀金」というのはちょっと特殊な気がしますが、「お花代」なんて(子供には分からないかな!?)この意味なんでしょうね…。最後に「 ★植物の枝や茎などにつく生殖器官」ですが、そうか、花は植物にとっては生殖器官なのですね。受粉・受精もここで行われますしね。しかし人間と正反対で(露出狂は除く)、植物というのは生殖器官を一番人目に付かせるんですね…!?
そしてBの問題。「区切りや段落」、これはどちらかと言うと「ふし」というより「せつ」に近いかも知れませんね。それでもこの意味で使う熟語「節目」は「ふしめ」と読みます。「箇所、点」は、例えば「思い当たる節がある」のような使い方に生きています。「音楽の旋律、メロディー」は、「節をつけて歌う」の「節」ですね。。「糸や縄などでこぶのようになっているところ」は、最近の子供たちはあまり分からないのではないでしょうか。さらに竹なんて見たこともない子供には「★竹などの茎にある区切り」を「節」ということなんて想像もつかないでしょう。でも古文の名作「竹取物語」の冒頭にも「節を隔てて…」というフレーズも出てきますから、古来より竹の茎にある区切りは「節」と言うんです。
国語辞典が一冊あれば結構楽しめるものです。かつて夏休みの読書感想文を「国語辞典を読んで」というタイトルで書いた小学生がいたそうです。その話を聞いた時は「はっ!?」と思ったものですが、意外な単語の意外な意味を発見できてなかなか面白いかも知れないな、と最近は思います(かと言って、小学生が愛読すべきものかどうかは分かりませんが…)。