解答35:トムとジェリー!?(22年8月出題)
答え→ すべて同じ
長針と短針が重なる時刻を求めることは本当は結構難しい。方程式を使うとこうなります。例えば「3時と4時の間で重なる時刻を求めよ」という問題だとすれば…
3時x分に重なるとします。12時(時計の頂点)を基準として
重なるまでに長針が動く角度は6x (長針は60分で360°→1分で6°動く)
重なるまでに短針が動く角度は0.5x (短針は60分で30°→1分で0.5°動く)
ただし短針は3時の地点(90°地点)からスタートしているから立てられる方程式は
6x=90+0.5x
となります。これを解いてx=180/11[分] → 16と4/11[分]
さらに 4/11[分]×60=240/11[秒]≒21.81…[秒]
というわけで3時16分21.81秒頃に長針と短針は重なるわけですね。確かにイメージ的にもこの頃に重なるであろう事は納得してもらえることと思います。
しかしでは次に重なるのは何分後か? という問いに関してはもう少し楽に答えが導かれそうです。
12時に長針と短針が重なったとして、次に12時間後に同じ場所で重なるまでに1時台、2時台、3時台、…、10時台、12時、の11回(11時台には重なりません)。そしてこの間隔はすべて同じはずです。なぜなら長針と短針が重なるたびに時計を少し回転させて重なった部分を真上に持ってくれば、「12時で重なっている状態」と同じになりますから。
ということは12[時間]×60=720[分] を11で割って 720÷11=65.4545…[分]。これが一度長針と短針が重なってから次に重なるまでの間隔ということになります。
ちなみにこの問題。「アナログ」好きな私にとっては結構お気に入りのタイプの問題なんですけどね…。