問題6:まぎらわしい地名?(20年12月前半出題)
「問題1」以来の社会の問題です。今回の問題については、知っている人は知っているかもしれませんね。
現在日本に47の都道府県があるということは問題1にも書きました。この中には「滋賀(しが)」と「佐賀(さが)」、「宮城(みやぎ)」と「宮崎(みやざき)」のように発音が似ている県名はありますが(このことが県名を覚える小学生たちを苦しめているのですが)、発音が「まったく同じ」県名はありません。だからわざわざ漢字で書かなくても発音しただけでしっかりと区別ができるわけです。
さて、現在の都道府県に当たるもので明治時代の初頭まで使われていたものが「旧国名」になります。これは例えば愛知県であれば「尾張」「三河」の二国が存在していましたし、長野県はまるまるすべてが「信濃」という1つの国でした。現在でも「近江八幡(滋賀県)」「美濃加茂(岐阜県)」のように旧国名を冠した地名は各地に残っており、現代生活にもまだまだ深く関わっています。
また旧国名は現在の読み方ではなかなか読みにくい「難読」国名も多数あり、例えば静岡県にある遠江は「とおとうみ」と読みます。これは京に近い琵琶湖が「近江(おうみ)」と呼ばれていたのに対して、浜名湖が「遠い方の近江」ということで「遠い近江(とおいおうみ)」→「遠つ近江(とおつおうみ)」→「遠江(とおとうみ)」と変化した地名です。ちなみに滋賀県が「おうみ」と呼ばれるのは淡水の海だからで、もとは「淡い海(あわいうみ)」→「淡海(あわみ)」→「近江(おうみ)」という発音変化です。
ではお待たせしました、今回の問題です。現在の都道府県には同音の県名はありませんが、旧国名には発音がまったく同じ(漢字は異なります)国名が1組だけ存在します。この2国は当時きっと非常に紛らわしかったんではないかなぁと私は想像しているのですが、ではこの発音がまったく同じ2国とはいったいどこの国とどこの国でしょうか? もちろん遠く離れた2国です。
では Happy Solving!!