第1回 伊勝(愛知県名古屋市昭和区)→高畑(愛知県名古屋市中川区)

平成10年4月11日 晴れ 11.3q 3時間0分

満腹な名古屋の午後

 大学時代の下宿があったのは名古屋市昭和区伊勝(いかつ)町。近くに四谷通、名古屋大学、南山大学などが密集していますが、その裏手に当たるこの町は緑の多いのどかな所です。

   

 記念すべき「僕の細道」第一歩はここから始まりました。下宿を出てすぐ隣に伊勝八幡宮という小さな神社があります。その脇の一方通行の道を下っていくと、僕の行きつけのお好み焼きやさん「いかつ」があります(今でもあるのかな)。安くてボリューム満点。この日もここで昼食をとり、満腹状態で出発しました。思えば、今の僕のお腹の肉のうち、半分近くはここのお好み焼きかも知れない…。

 しかし…満腹状態だと歩いていても眠い。しかもこの日は穏やかな天候(少し汗ばむくらい)。ただただ「ぼ〜〜っ」と歩いていました。名古屋市内だから空気も決してキレイというわけではないし、騒音もあるし、車も多いし、でも歩道がしっかりしているということはウォーキング人間にとっては嬉しい限りです。この後何千キロという距離を歩くことになるのですが、歩道の整備されていない道の多いこと多いこと…。

 金山駅を過ぎると、都心から離れ始めていることに気付きます。名古屋市西部の八熊通(やぐまどおり)交差点を過ぎるといよいよ郊外へ向かっている感じがします。この交差点から南へ少し向かうと、僕が大学1年生の頃アルバイトしていた塾があります。地下鉄の「六番町」駅あたりです。教育者としての第一歩を踏み出した場所ということになるでしょうか。そういえばそこの講師で僕と同い年のN君という青年(風貌・風格は40歳過ぎでしたが…)がいましたが、今は何しているのかなぁ〜。

 八熊通から西進すると交通量は徐々に少なくなります(とは言ってもまだ片側2車線道路です)。松葉公園という少し大きめの公園で少年ソフトボール大会が行われていたので、30分ばかり休憩も兼ねて見物していきました。気ままな旅はこういった一期一会がいいですね。

 さらにもう少し進むと、地下鉄東山線の高畑駅に到着します。夕方近くなってきたので、今回の記念すべき第1回目の旅は高畑駅を終着地としました(つまり次回の第2回目は高畑駅から歩き始めるということです)。余談ですが、高畑駅近くにもかつて勤めていた塾があります。

 帰りは高畑駅から本山駅まで地下鉄で帰って来たのですが、歩くと3時間もかかる距離も電車だとたった20分。現代の乗り物のすごさ・ありがたさを実感するとともに、「歩く」という時間の中身の濃さにも感動し、この後さらにウォーキングにはまっていくのでした。

 次回は高畑駅を出発し、名古屋市を後にして佐屋へ向かいます。


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