第2回 高畑(愛知県名古屋市中川区)→佐屋(愛知県海部郡佐屋町)

平成10年12月9日 晴れ 14.7q 3時間50分

冬の尾張西部散歩道

 前回のウォーキングから半年以上、卒業論文制作のため、ずっと「僕の細道」は止まっていました。「止まっていた」というより、まだ1回しか実施されていないのだから「立ち消えになりかけた」と言った方がいいかも知れません(一応この後、次のウォーキングは2ヶ月以内に必ず行う、というマイルールを設置しました)。

 卒業論文のメドもつき、再びウォーキングに出ることになり、出発点は4月のウォーキングでたどり着いた高畑駅。とても懐かしい気分で半年前を思い出しながら歩き始めました。時刻は朝の6時10分。かなり寒い。

   

 高畑駅から西へ向かうといよいよ都会らしさが消えてきます(でもまだまだ名古屋市内です)。伏屋橋を渡るとはるか遠くに連々と連なる養老山脈が見えてきます。それにしても冬の朝の空気は冷たいけれど本当にきれいだ。

 しばらく歩くと…すごい空腹。そう言えば朝ご飯食べてないや。ということで道端の喫茶店に入りモーニングを食べようということに。しかし…。ひどい! 名古屋のモーニングは素晴らしい、と聞いていたのに、トースト1枚だけ。しかも一見の客だからか店員の態度も悪い悪い! おしぼり投げつけて帰ってやろうかと思ったくらいでした。怒りをこめて店の名前を書きたいのですが、残念ながら忘却の彼方に消え去ってしまいました。まぁ、あんな店、どうせ今頃はもう…いやいややめておきましょう。

 とりあえず空腹だけはおさまり、さらに歩を進めるといよいよ名古屋市を出て蟹江町に入ります。意外に都会だ(思ってたよりはね)。学戸交差点で西尾張環状道を横切るとさらに田園風景が広がり始め、佐屋町に入ります。なんか突然違う空間にやって来たような360°の田園風景。これが濃尾平野か!

 今でこそ田園風景やら山の風景やら見慣れていますが、この頃は初めて歩く「田舎道」にただただ感動でした。突き当たりの交差点付近にはJR関西本線の永和駅がありますが、そのさびれ具合(もちろんいい意味でですよ、僕は秘境駅大好き人間ですからにぎやかな駅は好きではないんです)が最高! 当時はまだウォーキングに夢中であまり余裕がありませんでしたが、今なら絶対に立ち寄っていたでしょう。

 さらに一本道をひたすら進むと、段々と眼前の養老山脈が近づいてくるのが実感できます。雪をかぶった養老山脈は幻想的以外の何物でもありません。まさに「水墨画」を思い起こさせます。

 しかし! この辺りから足に痛みが出始めました。朝早くから歩いたので「今日はどこまで行けるか試してみよう。自分の足の限界はどのくらいなんだろう。」と思っていたので、意外に早く訪れた限界点に残念な気持ちでいっぱいでした。そしてこの時、決意したのです。少しずつでもいい、距離を延ばせるよう足を鍛えていこう、と。

 この日はヘトヘトになって佐屋駅に到着し、愛知県脱出は次へ持ち越しとなりました。次回は木曽三川を渡って隣県へ入ります。


第1回へ←   →第3回へ

美濃・近江の旅トップへ戻る
旅のページトップへ戻る