第47回 豊田市(愛知県豊田市)→山中(愛知県岡崎市)
平成13年3月25日 曇りのち雨 26.1q 6時間20分
神を信じるか、自分を信じるか
前回の旅から1ヶ月半が過ぎ、3月下旬になりました。そろそろ春の訪れも感じられる時期になっているはずなのですが、この日はどんよりと曇り空。気温も肌寒く、天気予報も午後から雨という、ウォーキング指数はあまり高くないと思われる朝でした。それでも出発してしまうのだから、僕も本当に旅好きなのですね(今さら言うまでもないか!)。
豊田市駅は位置的には豊田市の中心にあるわけではありません。もうかなり岡崎市に近い場所にあります。岡崎市と豊田市はどちらも西三河を代表する中心都市で、お互いにがっぷりと隣接しています。位置関係としては岡崎市の北西部に豊田市が広がっているという感じでしょうか。
駅からほどなく歩くと、すぐに矢作川を渡って岡崎市に入ります。ここは岩津という地域で、学問の神様として有名な岩津天満宮があります。ここの宮司さんの子供さんが地元の進学校である岡崎高校へ合格したということで、高校受験の際にここに願掛けに来る人は非常に多いそうです。それにしてもこういった職業(家業)の子供さんって、受験に際して相当のプレッシャーがあるんだろうなぁ。僕なんかは経験したことないけど、受かって当然といった目で見られてしまうし、もしダメだったら…って思うと、自分の家が神社でなくて良かったって思ってしまいます。
ちなみに僕は神頼みをする人間です。別に「神様」という存在を絶対的に信用しているわけではないし、最終的に頼りになるのは自分の力(すなわち自分のしてきた努力)だと思ってはいるのですが、願掛けをしたことでほんの少しでも気持ちが楽になるのならそれはそれでいいことなんじゃないかな、と思います。自分の高校受験、大学受験、ともに地域の神社や学問の神様、はたまた先祖の墓参りなど結構回りました。もちろん合格した後、御神酒を持ってしっかりお礼参りにも行きましたよ。
道は東名高速道路の岡崎インターの方へ進んでいきます。この辺りは比較的新しくできた道で、このバイパスのおかげで岡崎市内の国道1号線の渋滞はかなり緩和されたと聞いたこともあります。このバイパス沿いに「稲熊町」というちょっと変わった地名があります。僕の大学時代の同級生に稲熊さんという女の子がおりました(今は結婚して姓が変わってしまっています)が、確か岡崎市の出身だったような…。そう思って大学時代のアルバムを引っ張り出してみたら、やはりそうでした。でも住所は別に「稲熊町」ではなかったですけど。何か関係があるのかな!? まぁ特に関係ないんでしょうけどね。考えてみれば僕だって豊橋市に「羽田中」って中学校があるけど、何の関わりもないですから…。
岡崎インターを過ぎて国道1号線に合流してからは、第16回の旅とほぼ同じコースを歩くことになりました。景色ももちろんほとんど変わらず、ただただ歩いているという感じなのですが、愛産大三河高校を左手に見ながら歩いている辺りで予報通り雨が落ちてきました。傘は持っていたのでこのままあと10q、豊川に到着するまで頑張ろうと思いましたが、予想以上に激しく横なぐりの雨になってきたので、残念ながら名電山中駅(別に山の中にあるわけではありません。国道1号線にほぼ沿った場所にあります)を今回の終着地として、残りの10qは次回へ持ち越しとなりました。
次回、いよいよラストラン…じゃなかったラストウォーク、豊川の御油に到着し、長かった「奥三河・甲斐・木曽路の旅」が完結します。