第46回 一社(愛知県名古屋市名東区)→豊田市(愛知県豊田市)

平成13年2月11日 晴れ 22.8q 5時間40分

豊田と京都、豊田と金沢の共通点!?

 第45回の旅で久しぶりに愛知県に戻ってきましたが、いよいよ「奥三河・甲斐・木曽路の旅」も終わりに近付いてきました。

 今回の出発地である一社(いっしゃ)駅は名古屋の地下鉄東山線の駅です。名古屋、伏見、栄、今池などを通るこの路線は2〜3分おきに電車が運行されているので、時刻表を調べることもなく駅まで向かうことができました。そう言えば何かの本に「都会か田舎かを判断するには、時刻表が必要かどうかを考えればいい」と書いてあったのを思い出しました。この感覚で行くとやはり豊川は「田舎」で豊橋は「都会」なんですかね。少なくとも交通の面ではそうかも知れません。

 今回のウォーキングの出発は朝の7時30分。まずは名古屋インター近くの吉野屋で軽く朝食をとり、そのまま東へ進んで行くと、すぐに長久手町に入ります。左手にトヨタ博物館があり、豊田市の衛星都市であることを実感することができます。しかし豊田市まではまだまだ先が長い…。

 この辺りは2005年の「愛・地球博」の会場になった場所になります。もちろん僕が歩いたこのころはまだ何もなく、ただただ道路が続いているだけでした。今はまた違った景観になっているのでしょうか? モリゾー・キッコロいるんでしょうかね!? さらに歩を進めると第45回の旅の出発地であった多治見市から走ってきた国道に合流します。ここから先、今まで歩いてきたこの県道は猿投グリーンロードという自動車専用道路になってしまいます。この道路は時速50q制限なのですが、車がほとんど走らなくなる夜中に警察が速度制限の取り締まりをしていることで有名です。皆さんもここを走るときは引っかからないように気を付けましょう!!

 さすがに自動車専用道路を歩くわけには行かないので(それこそ警察につかまってしまいます)、ここで右折して愛知環状鉄道とともに豊田市街方面へ向かい始めます。この愛知環状鉄道はJR岡崎駅と高蔵寺駅を結んでいるのですが、まったく「環状」になっていないことで知られています。一体どういう命名なんでしょうね!?

 話はまったく変わりますが、僕の弟が豊田市の豊田高専に進学したこともあり、今回歩いているこのコースは僕もよく知ったコースです。「横山町」「挙母小学校」といったバス停を見ると何だか非常に懐かしくなってきます。この挙母小学校の前がスタートからの900qポストになりました。

 豊田市という街は(僕の個人的な見解ですが)かなり閉鎖的な街で、突然外から移住してきた人間に冷たいという印象があります。そんな街に15歳そこそこで入り込んでいくというのはどんな気持ちなんでしょう? あるいは意外に若いうちに入り込んでしまった方が過ごしやすいのかも知れませんが…。とにかく弟は豊田市のことをとても気に入っているようです。

 ちなみに豊田市と同じく京都市もなかなかよそ者を受け入れない土地として有名です。京都では戦後に移住してきた者はよそ者扱いをされると言われますが、ここで「戦前から住んでいる」と言うのは1467年の「応仁の乱より前」から住んでいるということらしいです。まぁ確かに21世紀現在、京都で起こったもっとも新しい戦いは応仁の乱になるのですが…。

 ついでに言えば、豊田市は方向感覚がおかしくなってしまう街でもあります。僕は方向感覚・土地感覚についてはかなり優れている方だと思うのですが、どんなに頑張っても道に迷ってしまう街が2つあります。そのうちの1つが豊田市なのです(ちなみにもう1つの街とは、兼六園のある金沢市です)。今回のウォーキングも豊田市駅の近くに来るまではまったく迷わなかったのですが、そこから先で道に迷ってしまいなかなか駅に到着できませんでした。やはり豊田市は何回訪れても難しい…。

 次回はさらに岡崎方面に戻って来ます。

 

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