第123回 幸手(埼玉県幸手市)→越谷(埼玉県越谷市)
平成23年7月11日 晴れ 23.6q 5時間50分
ニッコウ街道、ケッコウ単調
久しぶりに車での現地移動。電車とは違って始発を気にすることなくウォーキングを開始できるのが利点なので、せっかくなので暑くなる前に歩き出そうと思い立ちました。出発は午前4時。ようやく東の空が白み始めていた頃でした。やはり東国は日の出が早いですね。
前日が幸手祭りだったようで、この日はまだ道路に祭りで使われた幟(のぼり)旗などが残されたままになっていました。それどころか早朝だというのにまだまだ飲んで話し込んでいる人たちもいて、これならもっともっと早くに出発してもよかったなぁと思いました。それでも思いがけず僕の大好きな「祭の後」っていう空気を堪能することができました。
ちょっとだけ歩くともう朝焼けの時刻がやって来ます。ちょうど真後ろを振り返ると綺麗な東の空。空気が綺麗な早朝だけに朝焼けもまた格別に綺麗なんでしょうね。
今回からは国道4号線に沿って南下していきます。東京まで約40qというロケーションもあって、いよいよ都心へ向かっているという空気も感じられます。この道路は日光街道と呼ばれ、江戸時代に整備された五街道のうちの一本です。このずっと先に五街道が一点に集まる日本橋があるはずです。そこが今回の長旅の最終目的地。
五街道のうち東海道・中山道・奥州街道は日本の大動脈をなす街道ですから整備されるのは分かりますが、この日光街道と甲州街道がなぜそんなに重要視された街道なのか、高校生の頃ずっと不思議に思っていました。そしてウォーキングをするようになって、甲州街道は江戸城陥落の際の徳川将軍の逃げ道として開発を命じられたこと、そして日光街道は日光東照宮が初代将軍徳川家康が祀られていることから江戸幕府にとって特別なものであったということが分かりました。
それにしてもこの日光街道というのは起伏がなく単調この上ない。景色もほとんど変化がなく、あっという間に目的地の越谷が近付いてきました。朝だったのでそれほど暑くなったわけでもなく、何だかあっけなく越谷駅に到着してウォーキングは終了してしまいました。
それでも後から知ったところによるとこの日の越谷の気温は35℃超。ま、周囲に熊谷・館林・伊勢崎など猛暑の名所(!?)が多いので、35℃くらいではこの辺りではあまり話題にものぼらないのでしょうが…。何にしても早めに歩いておいて良かったです。
次回はいよいよ東京日本橋へ到着予定。ついに長かった「日本海を見て江戸へ向かう旅」も完結します。