第14回 富田浜(三重県四日市市)→藤前(愛知県名古屋市港区)
平成11年4月11日 晴れ 22.4q 5時間10分
○○生産再び!
前回のウォーキングから1週間後。気分の変化というものは短期間でも大きく変わるもので、今回は1号線ではなく、幹線道路で大型トラックも多い23号線を歩きたくなりました。幸いにもこの辺りは1号線と23号線が数百mしか離れておらず、富田浜駅を出発して東へ向かうと10分足らずで23号線に出ました。
ただでさえ空気が悪いと言われる四日市市(中学生の頃、社会の授業で学びました)。しかも23号線はトラックが多く、排煙も多いであろう。でもあえてこの道を歩きたくなったのは、たぶん1号線よりも海に近いから。きっと海が眺められるだろう…。
しかし非常に残念なことに海のにおいはまったくしませんでした。おまけに予想通りのすごい排煙。道路脇もススで汚れたコンクリートが続き…。あぁやっぱり前回と同じく1号線をのんびりと歩けばよかったかなぁ…。
左手には鈴鹿山脈が横たわっています。あの山脈の向こうは先月歩いていた滋賀県のはず。鈴鹿山脈の滋賀県側に降った雨は幾多の川になり琵琶湖へ注ぐ(以前も書きました)。そして鈴鹿山脈の三重県側(つまり今歩いている側)に降った雨は同様に何本もの川になって伊勢湾へ。そんなわけで三重県を北上していると、本当にたくさんの川を渡ります。今回も四日市市を抜けて三重県川越町に入るとすぐに朝明(あさけ)大橋で朝明川、町屋大橋で員弁川(いなべがわ)、と大きな川を2本渡りました。小さな川は恐らくもっとあったでしょう。
しかし川以外には特に変わったものはなく、すぐに桑名市に入りました。旧東海道は名古屋市の熱田(宮宿)から桑名まで、七里の渡しで海を越えていたので、桑名から名古屋までの間には東海道の宿場町はありません。この区間には木曽三川を筆頭に大きな川が多く、どうせ渡し船を使うのなら思い切ってず〜〜っと海を渡ってしまえ、ということでこうなったのでしょうか。
揖斐長良大橋(この辺りは河口なので、すでに長良川と揖斐川は合流してしまっています)を目前にした所で!? 左手に「ギロチン工場」。今度は一体何だ!?
滋賀県では「浮気工場」が登場しましたが、あの謎は解けました(第8回の旅日記参照)。今回は何? さすがに地名ではないよね。まさか18世紀にここからフランスに輸出していた? いやいや当時は鎖国中ですから…(そういう問題でもないか)。誰か情報をお持ちの方、教えて下さい〜。
揖斐長良大橋を渡ると愛知県…と思ったら、まだもう少し三重県が続きます。ここは、スパーランド・なばなの里で有名な長島町。そして本当にすぐにまた木曽川大橋を渡ります。長島町はほんのちょっと通過するだけといった感じ。まさに川と川に挟まれた輪中地域の代表です(それでもこの短区間にちゃんと長島インターチェンジがあります)。
僕の中では「木曽川は愛知県と三重県の県境になっている」というイメージでしたが、意外なことに木曽川を渡っても木曽岬(きそざき)町という三重県の地がもう少し続きます。その後ようやく愛知県海部郡弥富町(現弥富市)に入ります。ここの県境は大きな山や川があるわけではなく、田園風景がず〜っと広がっているだけです。そしてやはり弥富市と言えば金魚。道端に「金魚もなか」の看板が! そして金魚のいけす! まさに金魚の養殖(!?)日本一の地です。
風景は代わりばえがしませんが、田園が広がっているためか、木曽川を越えてから急に空気がきれいになった気がします。この先、海部郡飛島村に入った竹之郷交差点が、スタートからの250qポストになりました。
日光川を渡ると23号線は片側3車線に広がり、名古屋市港区に入ります。そろそろ疲れも出始めていたものの、もう少し先の地下鉄駅まで頑張ろうと目標を定めました…。が、名古屋に戻ってきた安心感からか気が緩み、名古屋市バスの藤前一丁目バス停を今回の終着地とすることになりました。
今回は初めて駅ではなくてバス停が終着地となりました。久しぶりに市バスに乗りましたが、窓を開けて乗る初夏のバスって非常に気持ちいいですね。次のウォーキングの時はここまでまたバスでやって来るわけですが、少し楽しみが増えました。
次回は名古屋市の東の端、中京競馬場まで到達します。