第156回 江津(島根県江津市)→周布(島根県浜田市)
平成29年7月19日 曇りのち晴れ 29.3q 7時間30分
緯線のライン上で80分佇む
朝方まで降っていた小雨もやみ、曇り空広がる江津の街並み。夏のウォーキングはこんな天気がチャンスです。本格的に太陽が元気になる前に少しでも先へ進んでおきたい。
国道から1本北を並走する海沿いの県道を進むこと2時間。真島という地点に着きました(下の写真)。ここは北緯35度線上の日本の最西端。こうやって全国を歩いてみると、本当にいろいろな「地点」に出くわします。最○端とか緯度(経度)○度線とか、こういった表示を見ると日本の、いや地球の雄大さを実感することができます。あぁ地図上のここに立っているんだ!という壮大さ。
さぁ、曇っていたのもここまで、日本海に面した川波小学校の授業の様子を横目に見ながら(そう、今日は平日でした!)国道9号線に合流すると、イッキに日差しが強くなってきました。今回は長袖を着てきているのでUV対策はバッチリです。
波子(はし)海岸に出る頃には、さっきまでの曇り空は何だったのかというくらいの青い空。やっぱり海には青空が似合う! ここで江津市とお別れして浜田市に入ります。長かった島根県もだんだんと山口県を感じられる地域までやって来ました。
アクアスという、まぁ海水浴場の近くにありそうな施設が佇んでいるのですが、たぶんこのオブジェは波を意識しているのでしょうかね!? 結構遠くから見えていたので近くに来てようやく謎が解けました。でも遠くから見て気になっていたということはオブジェの存在意義としては大正解なんでしょうね。
道は海といったん離れて山間を進みます。次の駅は「下府」。読めますか? 正解は「しもこう」です。僕も地図上で「しもこう」って駅を見た時にはまさかこんな漢字だとは思いもよりませんでした。でも漢字というのは意味が含まれているもので、この地域にはちゃんと国分寺があり「国府(こくふ)」であったことは間違いないようです。
さてようやく少し大きめの都市、浜田の市街に到着。今回はあまりに暑ければこの浜田駅をゴールにしようかと思っていましたが、体力的にはまだまだイケそうな感じ。半月後に控えた地元の祭りの炎天下での神輿担ぎのリハーサルのつもりで、今回はもう少し頑張って進んでみようかな。
浜田商港を横目に眺めながら国道を進んでいくと西浜田駅。この駅裏の交通量の多い国道がスタートからの3900km地点になりました。節目のトータル4000kmも徐々に近づいてきました。
さらにアップダウンを何回か繰り返すと、周布(すふ)駅はもうすぐです。道路の表示を見るとやっぱり30℃は超えていたみたいです。7時間も頑張ったわ!
周布駅はかつての郡名を冠した駅なのでそこそこ大きな駅を予想していたのですが、現実には自動販売機もない、素晴らしい(!?)駅でした。かろうじてお手洗いはありましたが…。
到着は午後2時40分。江津方面へ帰る電車は…午後4時!! うぅっ! 80分待ちかよ! まぁでも急ぐ旅でもないし、ベンチで自然を眺め、セミと鳥の鳴き声を聞きながら、ボーっと汗を乾かしました。こういう時間がほしくて旅をしてたんだな、と再確認した80分でした。
次回はさらに島根県を西進し、益田方面へ向かいます。島根県は長いので脱出にはもう少しかかりそうです…。