第32回 市川大門(山梨県西八代郡市川大門町)→韮崎(山梨県韮崎市)

平成12年3月11日 晴れ 19.4q 4時間40分

笛吹川を笛の音が鳴り渡る

 さぁ、この「奥三河・甲斐・木曽路の旅」も今回でちょうど半分、地元の豊川からもっとも遠い所に到着します。十島駅からほぼずっと併走していたJR身延線は韮崎ではなく甲府を終点としているので、今回の出発地である市川大門駅を最後にJR身延線とはお別れになります。

 今回は市川大門駅近くの病院の駐車場に車を置き(無断駐車でした、スミマセン…)、ウォーキング開始。まずは三郡橋で富士川の西岸に渡り、国道52号線バイパスへ向かいます。第30回の旅日記でも書きましたが、富士川はこの辺りから上流では「笛吹川」と呼ばれています。三郡橋を渡る時、甲府盆地を吹き渡る風の音ともあいまって、確かに川の流れが笛を吹いているように聞こえました。そしてこの辺り、甲府盆地の西端の地がスタートからの600qポストとなりました。

   

 しかしこの辺りは本当に眺めがいい! 今までずっと山あいを歩いていたこともありますが、東側に広がる甲府盆地は絶景です。ただ強風が吹き荒れる日はさえぎるものがなくすさまじい状態らしい。僕も身をもって経験することになるのですが(次回の旅日記参照)、まさに暴風! さらに言えば盆地だから夏の暑さはただものではない。う〜ん、やはり住みやすくはないんですかねぇ。

 歩いた当時、この地域には甲西町、増穂町、櫛形町、白根町、八田村、武川村、白州町など、小さな趣のある町村がたくさんありました。それぞれの町村の名前にもそれぞれに由来があるらしいですが、ご多分にもれず例の大合併によってこれらの町村名はなくなってしまいました。でもここにできた新市は「南アルプス市」。まだ素敵な名前の部類に属する方かも知れませんね。

 実はこの日は途中で国道沿いにあるラーメン屋で昼食をとったのですが、ウォーキングによるのどの乾きのため冷水を飲み過ぎてしまいました。おかげで韮崎に到着する手前から腹痛に襲われ始めました。よって韮崎の街並みをあまりゆっくり眺める余裕もなく、駅にかけこむことになりました。

   

 韮崎駅はJR中央線の駅ですが、車窓を眺めていると大きな仏像が視界に入ってくるのですぐに分かります。次回からはこの中央線とともに進んで行きます(第44回の旅で多治見駅に到着するまで、12回連続でず〜っとJR中央線とともに旅をします)。

 


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