第40回 上松(長野県木曽郡上松町)→大桑(長野県木曽郡大桑村)

平成12年10月8日 曇りのち雨 15.2q 3時間20分

水の名所3連発!

 相変わらず今回も木曽路を南下し続けています。ここのところ変わりばえのない旅が続いていますが、今回の15.2qはたぶん木曽路の中でももっとも見所の多い区間だと思います。紹介する3つの名所はどれも水に関わるもので、すべて車からでも見られるものなので、この地域に行くことがあったらぜひ立ち寄ってみてください。

 上松駅を出るとすぐに出会うのが「寝覚の床(ねざめのとこ)」。これは木曽川の急流により削られた岩が真四角のまるでベッドのような形になり、その上で仙人が寝起きしたという言い伝えから名付けられた名所です。中部地方にもさまざまな峡谷がありますが、ここの風景は本当に絶品です。JR中央線に乗っていると突然車掌がアナウンスで紹介してくれるほどに有名な景勝地となっています。

                    

 次にこれも上松町内にある「小野の滝」。木曽路は水に恵まれているので山の中に入っていけば滝なんていくらでもあります。実際にもっと南には田立の滝という観光地もありますが、この「小野の滝」は国道沿いにあるというのが特徴です。ドライブがてら道端に車を停めて眺めることができる、その割には結構落差も水量も大きい素敵な滝です。滝の存在を知らずに車を運転していると、突然の国道脇の水しぶきにびっくりしてしまいます。

 ちなみに、この小野の滝を過ぎた辺りが、スタートからの750q地点になりました。

 そして3つ目は上松町から大桑村に入ってすぐの須原宿にある「水舟」。これは国道19号線沿いではなく旧道に入らないと見られませんが、水車とはまたひと味違う、こぢんまりとした置物です。知らない人も多いと思いますので簡単に説明をしておきますが、お寺で手を洗う「浄水」、あれと同じようなものが家の軒先にあり、共同の水汲み場としての機能を果たしているのです。この水舟が並ぶ風景は、正に旧中山道が栄えた往時を偲ぶに余りあるものです。この旧道は今は生活道路になっていますからあまりたくさんの車がここに入っていくと地元の方々にご迷惑がかかるかも知れませんが、この付近を通ったらぜひ旧道の方に少しだけ回り道をしてみて下さい。

 今回は車をこの須原宿にある須原駅に置いてありましたが、頑張ってもう1つ先の大桑駅に向けて歩き続けました。ただ雲行きが怪しくなってきたので、車に積んである傘を取り出してウォーキングを続けました。しかし荷物を増やすことになるこの選択は結局大正解で、大桑駅に到着する直前にパラパラと雨が降り出してきました。この傘がなかったらエラいことになっているところでした。

 3つの素敵な名所を堪能した今回のウォーキングは大桑駅で終了し、次回は木曽路の中でもかなり大きく栄えている南木曽(なぎそ)へ到着します。

 

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