第43回 中津川(岐阜県中津川市)→釜戸(岐阜県瑞浪市)
平成12年11月19日 晴れ 26.6q 5時間50分
岐阜の海、恵那峡!
前回までは長いこと中山道木曽路を南下してきました。よって必然的に山の中ばかりを歩いてきたわけですが、今回からは再び市街地に戻り岐阜県南部のウォーキングを楽しみます。市街地とは言っても岐阜県なので(岐阜県の方に失礼ですかね…)やはり山々に囲まれているという印象は否めませんが、前回までは「山の中」を歩いていたのに対し、ここからは「山を見て」歩くというところでしょうか。
中津川から隣の恵那までは一般的には国道19号線を引き続き歩くことになります。しかし中津川以南の国道19号線は一部バイパス化されていて空気があまり良くないということと、山からいきなり人混みに出ると(!?)まだ免疫ができていないかなぁという不安懸念で、一本西にそれた小さな私道を歩くことになりました。
中津川駅から裏口を出て小さな川(たぶん「中津川」という川だと思います)を渡るとさびれた商店街が続きます。この商店街の通りがスタートからの800q地点になりました。ここからの今回のコースは、道は非常に整備されているのに車の通りが比較的少ない=歩きやすい、という理想的なコースです。歩道もしっかりしていて正にいたれりつくせり。さすがに恵那峡パークカントリークラブ辺りまで来ると交通量も増えてきますが、それでも中津川から恵那まで歩く人がいれば(もしいれば…の話ですが)このコースをお薦めします。初心者でも気持ちよく歩けること間違いなしです。
さてこのコースの右手には恵那峡が横たわっています(ずっと見られるわけではなく、このコースで恵那峡が視界に入ってくるのはほんの一瞬だけです)。恵那峡は木曽川をせき止めた大井ダムの産物です。この大井ダムの湖景と周囲の奇岩が見事な融合をなし、海のない内陸岐阜県にとっては非常に貴重な「水の名所」となっています。普通、川をせき止めてダムを作ると景観が損なわれてしまうものなのですが、この恵那峡はまったく逆のパターンだということができます。ただ観光客数も次第に減少していき、数年前には恵那峡ランドも閉鎖されてしまったようで、今は逆に静かな観光地になっています。10年ほど前、この辺りに流しそうめんの店がありましたが、今でもあるんでしょうか。
恵那インターチェンジを過ぎると、今度は本格的に山道に逆戻りします。何だかまた木曽路に戻ってしまったよう。武並の手前で再び国道19号線と合流するまでは、このような山奥風情が続き、一人楽しくハミングしながら(周りに人がいるとやはりなかなかハミングはできませんからね)快適な旅を進めました。
国道19号線に合流して300mも歩くとすぐにまた、今度は逆に、一本東にそれた私道が分岐し、もちろん迷わずそちらに入って行きます。こちらの私道は山奥ではなく川沿い。田園と小川のコントラストを眺めながら、また沿道には民家も多いので外でくつろいでいる方々と挨拶をしながら、一本道をひたすら進みました。武並駅を越えてしばらく行くといったんこの川を渡ります。この小さな橋は境橋という橋で、その名のとおり恵那市から瑞浪市へ入る境界となっています。
瑞浪市へ入って最初の駅、JR中央線の釜戸駅を今回の終着地とし、涼しい秋の素敵な美濃路を楽しんだウォーキングを終えました。次回はこのまま多治見まで南下します。