第51回 新川町(愛知県碧南市)→朝倉(愛知県知多市)

平成13年7月8日 晴れ 21.1q 5時間30分

1000qの道も一歩から

 いよいよ夏本番。今回と次回のウォーキングはまさに暑さとの勝負という感じになりました。

 朝8時に新川町駅を出発。今回の目的はまず知多半島に入ることです。地図を見ると分かりますが、碧南市や高浜市と知多半島はくっついているように見えて実は離れています。上流から流れてきた境川がこの河口付近では衣浦湾となって、碧南と知多半島の間に横たわっているのです。

 この衣浦湾を渡る方法は大きく2つあります。上流方向にある衣浦大橋を通る方法と、下流方向にある衣浦トンネルを通る方法の2つです。ちなみに自動車で通る場合は衣浦トンネルのみ有料になります(危険物積載車はトンネルは通行できません)。さて徒歩である僕はどちらを選択するか…。

 実は最初、トンネルの方は歩行者通行禁止かと思っていました。しかしどうやら歩行者専用通路があるらしく、こちらは自動車と違って無料らしい。どうしようかと迷いましたが、まぁ最初に計画した通りでないと道に迷ってしまうかなと思い(冬ならいいけど、夏は道に迷うと疲労で歩けなくなってしまう危険性があります)、下見をしてあった衣浦大橋を渡るルートを選択しました。

 知多半島に入ると最初に通過するのは半田市。坂の上から日本福祉大学が見えます。○○福祉大学って、例えば「東北福祉大学」とかその地方の名称が付けられていることが多いのに、なぜここが「日本」福祉大学なんでしょうか? ここが本部? う〜ん、今回も新たな謎が発生してしまいました。そもそも○○福祉大学というのは、同じグループなのでしょうか?

 坂を下りきるとそこはすでに阿久比(あぐい)町になっています。小さな町ではありますが、ここには知多半島道路という高速道路が走っていて、阿久比インターチェンジがあります。そしてこのインターチェンジを過ぎてすぐの地点が、記念すべきスタートからの1000qポストになりました。

 思えば3年以上前、名古屋の当時の下宿を出発して第一歩を踏み出して以来長々と歩いてきましたが、当時のことを思い起こし懐かしみながら、大記録を打ち立てるには必ず最初の一歩を踏み出さなければ何も始まらないんだなぁということを改めて実感しました。金本選手の連続フルイニング出場記録も、金田選手の400勝の記録も、最初の一歩から始まるすごい記録ですが、僕の記録も(誰も認めてはくれないけれど)自分ですごいなと自負しています。これからもさらに2000q、3000qと伸ばしていくことを人生の目標にしつつ、さらに歩を進め始めました。

 知多半島は地図上では細く見えますが、横断しようとするとやはり距離があります。照りつける日差しの中、一本道を知多半島の西側に向けてひたすら歩き続けました。この県道は幹線道路ではあるものの道路標識はまだ少なく、目的の駅まであとどのくらいの距離なのか想像もつかずにただポツポツと歩いていました。そして暑さにギブアップ寸前になる頃、ようやく今回の終着地、名鉄常滑線の朝倉駅が近付いてきました。

 ところで知多半島は、「ごんぎつね」などの童話で知られる新美南吉の出身地です。半島の中心部には新美南吉記念館もあり、広場も備えた素敵な施設になっています。僕も一度行ったことがありますが、小学生の遠足にはお薦めの場所です。もちろん大人でも充分に楽しむことができますから、知多半島に行った際はぜひ一度立ち寄ってみて下さい。

 次回も猛暑の中、名古屋港の築地に向かいます。



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