第53回 築地口(愛知県名古屋市港区)→桑名(三重県桑名市)

平成13年9月1日 晴れ 25.0q 6時間20分

再び濃尾平野と木曽三川

 9月1日と言えば新学期の始まる日。当時教師をしていた僕は「ゆっくりウォーキングなんてしていていいのか!?」と怒られそうですが、もちろん有給をとって来ているわけではなく、この年は9月1日がたまたま日曜日に当たっていただけのことです。

 築地口駅を出発したのは正午12時。まだ暑いのになんでそんな時間に…と思われるかも知れませんが、この日は久しぶりに車でやって来て、ゴール予定地の弥富駅に車を置いてから電車で築地口まで引き返してきたため、あまり早くは来られなかったのです。築地口駅の出口付近にあるマクドナルドで軽く昼食をとった後、いよいよ出発です。

 歩き始めるとやはり暑い。港区役所から東海通、六番町を通って、熱田区、中川区を通過します。今回は国道1号線を歩くことにしました。第1回〜第16回の「美濃・近江の旅」でこの辺りを歩いた時は、往路は佐屋路で、復路は国道23号線を歩いたので、意外にも名古屋市内の国道1号線を歩くのは初めてなのです。何だか非常に新鮮でした。

 第14回の旅日記にも書きましたが、名古屋〜四日市間は国道1号線よりも国道23号線の方が幹線道路としての役割を果たしており、よって国道1号線は名古屋市を出て蟹江町に入る頃には片側1車線の道路に成り下がってしまいます。その分、歩くのはバイパスより楽しいですけどね。ちなみにここ(地名は「かの里」と言います)は、車線が減少するポイントとなる交差点で、ラジオの渋滞情報などでもよく耳にする交差点名です。

 気付くと道路脇には金魚のいけすが目に付くようになってきました。そう、弥富町です。実は今回は暑いのでこの辺りが限界だろうなと予想をしていたのですが(前述したように車も弥富駅に置いてありました)、夕方近くなって涼しい風が吹き始めたせいかあまり体力も減っていませんでした。そこで家に電話を入れ、もう少し先の桑名までウォーキングを延長することにしました。

 木曽川・揖斐長良川を渡る頃はかなり日も暮れ始めていて、夏の涼しい風を浴びながら夕刻の趣を楽しむことができました。2週間前に東名古屋港でバテていたのが嘘のようで、やはり「9月」の声を聞くと季節は確実に動くものです。こんな変化を肌で実感できるなんて、僕はやっぱり贅沢な旅をしているんですね(そう思っているのは自分だけかも知れませんが)。

 長島町を過ぎて桑名市に入ると右手からJR関西本線の線路がグングンと近付いてきて、気付くとすぐ右手に桑名駅が横たわっていました。次回は少し海沿いに出て、初秋の伊勢湾岸を楽しみます。

               



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