第56回 津(三重県津市)→松阪(三重県松阪市)
平成13年11月23日 晴れ 19.5q 5時間0分
阿漕な街!?
今回はまず自動車をどこに置くかで相当迷いました。やはり津市は県庁所在地、道端に駐車できるようなスペースはもちろんなく、津駅の駐車場ももちろん無料ではない。町中のパーキングも思っていたよりも高い! どうしようか迷ったあげく、津駅より1つだけ松阪よりの阿漕駅の駐車場(ここはたぶん無料でした)に車を停めることになりました。
阿漕という地名で思い出されるのは「阿漕(あこぎ)な商売」という言葉です。これはいわゆる「ボッタクリ」という感じの言葉で、実は国語辞典(あるいは広辞苑)にもしっかりと載っている言葉なのです。そこで調べてみると…やはりここ三重県の地名が由来となっていました。何でもかつて伊勢湾は伊勢神宮に供える魚が捕れる漁場として知られ、この阿漕の商人が伊勢湾で釣りをする人たちから法外な値段の「入漁料」を取った、ということから、非常にあくどい商売をすることを「阿漕」と言うようになったそうです。
…にしても僕がここの住人だったら「住所は阿漕です」って何だかちょっと嫌だなぁ。
津駅からほどなく歩いた所に三重県庁があります。そしてここがスタートからの1100qポストになりました。1050qポストは桑名駅を出てすぐでしたが、この1100qポストも津駅を出てすぐの所で、風景もかなり似通っていて今でもこの付近に来ると「桑名駅前」なのか「津駅前」なのか錯覚を起こしてしまうこともよくあります。
津市をしばらく歩き続けると、雲出川(くもすがわ)という川を渡って一志郡三雲町に入ります。雲出川は奈良県方面の伊勢奥津の方から流れてくる川で、この後第60〜61回の旅でじっくり観察しますので、詳しい記述はそちらをお読み下さい。何にしても綺麗な(水も整備状況も)川です。
そしていよいよ「牛肉」で有名な松阪市。かつての西武ライオンズのピッチャーで「松坂(まつざか)」という選手がいましたが、こちら三重県の松阪市は「まつさか」と読みます、だから牛肉も「まつさかぎゅう(もしくは「まつさかうし」)」と読むのが正解です。意外と「まつざかぎゅう」と読んでいる人は多いのではないでしょうか。
せっかくなのでどこかで牛肉を食べてみたいのですが、残念ながら今回は松阪市に入ってすぐの所に松阪駅があり、松阪市内の探索は次の旅に持ち越しとなりました。次回はいよいよ今回の旅の最初の目的地、伊勢神宮外宮に到着します。