第61回 伊勢八知(三重県一志郡美杉村)→伊勢奥津(三重県一志郡美杉村)

平成14年4月14日 晴れ 7.1q 1時間40分

みんなで乗って存続させよう、名松線

 伊勢八知から終点の伊勢奥津までの区間は、名松線でいえば2駅。距離で言えば約7qです。本来ならば前回のウォーキングで伊勢奥津駅まで行ってしまいたかったのですが、体力と電車の時間の関係で断念したのでした。よって今回はこの非常に短い区間のみを歩くことになります。

 「もっと先に進めばいいじゃん」と思うかも知れませんが、伊勢奥津駅から先は30q近く駅がない(というより電車が走ってない)のです。本来ならば名松線が走るはずだったのですが、詳しくは前回の旅日記をご覧下さい。

 さて伊勢八知駅を出ると交差点を左へ曲がります。この左へ進む道が、前回からずっと一緒に歩いている雲出川に沿う伊勢奥津方面への道となるのです(ちなみに直進すると桜峠という峠へ向かいます)。このコースでは雲出川が本当に間近に見られ、そのあまりの綺麗さ(清流さ)に惚れ惚れしてしまいました。ここはぜひ車ではなくて、皆さんにも歩いてみてもらいたいものです。距離も短いですし。

 1時間弱で次の駅である比津(ひつ)駅に到着。「到着」とは言っても駅は道からは見えません。「←比津駅」という看板が目に入ったというだけです。この駅は、それこそ名松線の中でもさらに秘境度の高い駅で、交通量の少ない今歩いているこの道からでも、けもの道を相当歩かないと見えてこない駅です。当然利用客はほとんどいないと思われます。

 さらにそのまま歩き続けると、少しばかり道端に民家がちらほらし始め、伊勢奥津駅が近付いてきたことを感じさせます。ここら辺りでは線路は道とほぼ同じ高さの所を走り、普通に軌道内に歩いて入って行けそうな感じです。まぁ列車は何時間かに一本だから危険は少ないのかも知れませんが、小さな子供がはねられたりしないのでしょうか。ちょっと心配です。

 道路脇には「みんなで乗って存続させよう、名松線」と書かれた看板が立っていますが、僕もそう思います。こういう鉄道はぜひなくさないように、鉄道は文化ですからね。しかし利用客が少ないと列車の運行数が減り、減るからますます利用しない、という悪循環はどうしようもならないのでしょうか!?

 伊勢奥津駅に到着したのはまだ朝の8時50分。もったいないような気もしましたが、ここから名張までは距離もあるので次のウォーキングにまわすことにしました。

 次回は名松線が走ることのできなかった伊勢奥津〜名張間を、代わりに僕が歩きます。



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