第77回 篠原東(静岡県浜松市)→磐田(静岡県磐田市)

平成15年6月21日 晴れ 21.7q 5時間20分

海のにおいはまだまだ遠い…

 今日は暑い! 前回と違って太陽も元気なので、帽子は必需品です。

 静岡県の旅、と漠然と言ってもとりあえずの目的地はやはり必要です。我が師匠、松尾芭蕉も「奥の細道」のスタートにあたり、「まず松島の月、心にかかりて」と語っていますし…。というわけでまずは御前崎に向かうことになりました。

 もともと静岡県のイメージといえば「海」だと思います(僕だけ?)。でもその「海」とは「伊豆」のイメージであって、はっきり言って静岡県中西部の海というのはあまり考えにありませんでした。行ったことがある場所といえば、中田島砂丘くらいですかね。もちろん雄大な遠州灘は広がっているのですが、中西部は「浜名湖」のイメージが強すぎるのかも知れません。

 国道1号線を横切り、とにかく海沿いへ向かいます。すぐに天竜川にかかる掛塚橋にぶつかりますが、ここから国道150号線に合流します。そしてこの掛塚橋は有名な車の渋滞スポットらしく、歩道を歩いていてもものすごい車の列が目に入ります。この時点で実は「しまった!」という思いが頭をよぎります。「歩くだけなのに渋滞なんて関係あるの?」って思われるかも知れませんが、歩いたコースは後日、自動車で距離計測をしますから、その時のためにもなるべく走りにくい道は歩きたくはないのです。

 橋を渡ると磐田郡竜洋町に入ります。かつて勤めていた私立高校に竜洋町から通勤されている先輩教員が見えました。結構遠い所から通われていたのですね。私立高校は帰りも遅いので大変だったのだろうと思います。彼の自家用車に乗せてもらったことがありましたが、車の走行距離メーターは軽く30万qを越えていました。

 海は近いはずなのに、まだまだ潮のにおいはしてきません。岡交差点にてスタートからの1650qポストを通過しましたが、一度磐田市に入ったと思ったのに、またまた磐田郡福田(ふくで)町に入ってしまい、ゴールとなるはずの磐田駅もなかなかその気配を漂わせてくれません。6月だというのに、だんだんと灼熱の暑さになってきました。ここは一丁、休憩するしかない!

 道端の喫茶店に入り、すぐにかき氷を注文しました。腕は汗でベタベタ。頭はクラクラ。そんな状態で食べたシャキシャキの氷は、五臓六腑にしみわたる感じがしました(かき氷に対して、こういう言い方するんですかね)。かき氷を「おかわり」したいなぁと思ったのは初めてでした。さっきとは逆に、こういったいい店を見つけた時には車で計測するのが楽しみになってきます(でもその後、結局この喫茶店には一度も入っていませんが…)。

 喫茶店を出ると、とにかく「磐田駅探し」を急ぎました。体力があるうちに…。看板には何も書いてはなかったのですが、ここら辺りかなと目星をつけて左折してしばらく行くと…良かった! ほぼ正解の地点に出ることができました。

 次回磐田駅を出発すると、そろそろ海の香りがしてきます。そしてここからしばらくバス停の終着地が続きます。次に電車駅を終着地とできるのは第84回まで待たなければなりません。



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