第78回 磐田(静岡県磐田市)→大東(静岡県小笠郡大東町)
平成15年7月24日 晴れ時々曇り 21.1q 4時間50分
東海道五十三次ど真ん中
さぁいよいよ磐田駅を出るとJRの路線から離れ、御前崎に向けてバス路線を頼りに歩いていくことになります。この日は7月とはいえ涼しい天気でした。しかし海からの潮の香りが少しずつ強くなってくるのが感じられ、歩いている県道もだんだんと幹線道路から離れていき、海に近付いていることを知る手がかりとなってくれました。道幅は無意味に広くなってきましたが、交通量はかなり減ってきました。
右手に海を感じながら、道は東へ東へと向かっていきます。そしてほんのちょっとかすめるのが袋井市です。袋井は東海道五十三次の宿場の中で、ちょうどど真ん中にあたります。つまりここら辺りが江戸と京の真ん中というわけです。愛知県に住んでいる身としては、袋井といえば「かなり東京よりかな」という気がしますが、実際に距離を考えてみるとそんなもんですかね。
昼近くなっても、首に巻いたタオルも必要ないくらいの曇り空で、脇道を見つけるたびにそちらに入り込み、民家の生活臭をかぎながらの歩行になりました。まだまだ漁師の家が多いというほどではなく一般的な家々が並んでいましたが、夏休みに入っていたせいか子供たちの遊んでいる姿もたくさん見られました。いつも思うのですが、僕のような大の大人の男性が一人でテクテクと歩いていると、地域の親たちはどう思うのですかねぇ? 不審者とか思われているんでしょうか? そう思うと迂闊に子供たちに声などかけてはいけないような気もします。
遠く向こうの方に浜岡の原子力発電所施設が目に入ってくると、大東町役場に到着します。海近くの田舎町の役場といった感じのまったりとした空気が漂う、味のある役場でした。だだっ広いロータリーに座って、近くの商店で買った弁当をほおばりながらバスの発車時刻を待つ時間は、本当に素敵な時間となりました。
次回は、この静岡中西部巡りの最初の目的地、御前崎に到着します。