第88回 掛川(静岡県掛川市)→浜北(静岡県浜北市)
平成16年1月4日 晴れ 34.1q 8時間40分
優しい遠州路
大井川鉄道に沿った急峻なコースから、今回は一転優しさを感じられる街中のコースになります。もちろん雑踏の中だけを延々と歩く旅は僕の好みではありませんが、しかしたとえ素敵な大自然の中にいても「ず〜っと大自然ばかり」というのはそれはそれで飽きてしまうものです。そう言った意味ではこの浜松・浜北ウォークは、いいアクセントになりました。
平成16年初ウォーク。掛川駅を朝6時30分に出発。ちょうど駅近くのファミリーレストランで、徹夜で話しこんでいたらしき4人組の女子大生たちが、家へ(会社へ?)散っていくところでした。日付から考えても新年会か何かだったのかも知れません。
すぐに国道1号線に合流し、掛川バイパスに入る沢田インターチェンジの側道が、スタートからの1900qポストになりました。さぁ区切りの2000qまであと100qとなりました。ここから浜松市街までは国道1号線を歩いていきます。
この辺りの国道1号線はもちろんバイパス化されているのですが、信号機に少し特徴があります。「青灯」が点灯しないのです(青灯自体はあります)。つまり信号は「赤→赤+矢印→黄色→赤」と変わり、自動車は矢印が点灯しているときに進行します。遠くから見るとすべての信号が赤に見えるので一瞬ブレーキを踏んでしまい、近付いてから矢印が出ていることに気付くことになります。どのような意図でこういった形にしているのか分かりませんが、矢印に気付かずに減速した前の車に追突してしまいそうだったことも何回かあり、僕はあまりいいシステムとは思いません。
往路とは道は違うものの、同じように袋井市、磐田市を通過し、天竜川橋を歩いて豊田町から浜松市へ入ります。天竜川橋は国道1号線ではなく脇の県道にかかる橋です(おそらくかつてはこちらの県道が旧東海道だったのでしょう)。歩道がなくちょっと危険を感じましたが、車の交通量が多すぎてノロノロ運転をしてくれていて助かりました。
北島交差点で再び国道1号線と国道257号線がぶつかる大交差点となります。今回はここも直進し、もう少し浜松市街に入ってから北に折れて浜北方面に向かうことにしました。今回のコースはひたすら足に優しいコースで、幅の広い歩道を、近くの商店街をゆったりと眺めながらトボトボと進みました。
浜松駅から北へ走る遠州鉄道と出会う直前に、僕は北へ進路をとります。遠州鉄道は、JR東海道本線と北回りの天竜浜名湖鉄道の中央を縦に貫く形で走っています。終着駅は西鹿島駅です(西鹿島駅で天竜浜名湖鉄道に接続しています)。路線はほぼ道路に併走しており、雰囲気としては富山港線(現在の富山ライトレール)や長野県を走るしなの鉄道のような感じです。車で県道を運転していても、走っていく列車や駅に停車中の列車を眺めることができます。「市民の足」といった、素敵なほのぼのとした電車です。
浜北市に入り、遠州鉄道の浜北駅を今回の終着地としました。駅名からしても、おそらくこの路線の中心駅だと思われます。30q以上も歩いていたという疲れをあまり感じさせない、そして1月の寒さもあまり感じない、優雅なのんびりとしたウォーキングでした。
次回は再び天竜浜名湖鉄道に出会い、西遠州の浜名湖北岸を歩きます。愛知県もだいぶ近くなってきました!