第92回 岡崎(愛知県岡崎市)→大府(愛知県大府市)

平成16年5月8日 晴れ 23.8㎞ 5時間30分

喉元過ぎれば熱さ(暑さ)忘れる

 ゴールデンウィーク明け。本格的に初夏となってきたこの日、久しぶりに「下見なしウォーク」を敢行し、道に迷って倒れそうになり、「喉元過ぎれば…」のことわざを実感することとなりました。

 この日は岡崎市から、安城市、刈谷市を通って大府市までを歩く予定だったのですが、安城・刈谷(もちろん岡崎も、豊田・知立などもそうですが)は豊川と同じく「三河」であるということもあって、「まず道に迷うことはないだろう」とタカをくくっていました。よっておよその道順を地図で調べただけで、行き当たりばったりの出発となりました。

 岡崎駅を出てすぐに渡橋で矢作川を渡ると、すぐに安城市に入ります。安城市というと、近年新しく誕生した東海道新幹線の三河安城駅。愛知県内にできた、名古屋・豊橋に続く3つ目の新幹線駅です。今回のウォークはこの三河安城駅の真横を通る予定だったので、さぞかし交通量が多く、そこそこの人混みもあるだろうと覚悟していたのですが、実際にはとても閑散とした新幹線駅を眺めることができました。

 この新幹線の三河安城駅の隣には、東海道本線(在来線)の三河安城駅があって乗り換えができるのですが、後から造られた駅ということもあって「隣」というよりは「近く」にあると言った感じです。一応連絡通路がありますが、乗り換えには10分以上はかかるのではないでしょうか。そしてさらに言うならばこの三河安城駅、新幹線との乗り換え駅であるのに、在来線の三河安城駅には快速・新快速は停車しません。よって在来線でこの駅に到着するには、隣の安城駅(または刈谷駅)で普通列車に乗り換えないといけないのです。結構面倒です(だから利用者が少ないのでしょうか…)。

 刈谷市に入っても景観はあまり変わらず、すぐに東海道本線の刈谷駅に到着。こちらの駅の方はかなりにぎわっており、利用客でごった返していました。街の中心地にあるからでしょうかね。

 刈谷市からいよいよ大府市に入るところで、もう1つ川を渡ります。この川を越えた辺りから道はバイパス化し、周囲に民家は少なくなり、代わりに田園が広がり始めます。田園が広がると視界が開けてくるのですが、どう眺めても大府駅が見えてきません。道をしっかり下調べしてこなかったことを後悔し始めながら、ここら辺りから今回のウォーキングは苦行の様相を呈してきました。

 この辺かなと思われる交差点を左折し、こちらかなと思われる方向へ進んでいきましたが、やはりまだまだ駅の案内板すら現れてきません。暑さに苦しみ始めてから1時間以上も経った頃、駅が近づいてきたかなと思わせる大きな公園が見えてきて、そこの公園で遊んでいた子供連れのお母さんに道を尋ねて、ようやく大府駅にたどり着くことができました。こんなにあちこち旅しているのに、地元三河で道に迷うとは、まだまだ僕もビギナーですね…。

 次回はさらに愛知県を祖父江に向けて進み、名古屋市内の烏森(かすもり)に到着します。



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